訳者の言葉 その6-2
ザックリとまとめてみると、一個人に纏わる「情報の露出具合」や「自己決定権」に纏わる事柄に論点がある様な印象を受けました。因みに、「自己決定権」とは、自分の生き方や生活について他者からの介入を受けずに自由に決定する権利と記載されています(wiki.)。
訳者である渡部昇一氏が、「自己決定権」に論点を置いて語るのは自然の成り行きだと感じました。「自分の時代」では「自分を操る糸は自分で引く」が主題だからです。
♢「巻頭」で、"自分の時代(ウェイン・W・ダイアー氏著, 渡部昇一氏訳)"の書評を掲載中です。♢
☆★☆━━━━━━━第145回<<
『ブレイク・マンデー(^^♪』
※ 週の始まりを明るく向かえましょう。※
今週も清々しい気持ちと共に、
「目覚めの一曲」を
ご紹介いたします。
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今週の『ブレイクマンデー(^^♪』はグレイトフル・デッドです。「彷徨える魂を慰める旅人に感謝と誠意を示す死者(Greateful Dead)」。バンド名を紐解いてみると、素敵な逸話が紹介されていました(wiki.)。世界中の経典に載っているお話の様ですネ。
Grateful Dead
Attics of My Life
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https://youtu.be/_f7RqEsydYY
☆★☆━━━━━━━第135回<<
「歴史書古事記全訳」武光誠(たけみつまこと)氏著
「上巻 大国主神の国作り」を読みました。
『週に一度、行きつけの喫茶店で
古事記の読書と内容をまとめています。』
※ 毎週月曜日早朝更新予定です ※
《お知らせ》
6月17日(月)は休刊致します。
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『稲羽の素兎』
⑰傷口に塩を塗る《その3》
《あらすじ》
菟(うさぎ)さんが大国主命のお兄様方(八十神)にアドバイス通りにしたら、大変な事が起きてしまいました。引き続き、自分なりに気が付いた興味深いテーマを紐解いてみます。
『故(かれ)、其(そ)の兎(うさぎ)、八十神(やそがみ)の教(をし)ふる従(まゝ)にして伏(ふ)しき。』
『爾(こゝ)に、其の潮(しほ)の乾くまにまに、其の身の皮(かは)、悉(ことごと)くに、風に吹き拆(さか)えし故(から)に、痛みて泣き伏せれば... 』
(現代語訳はこちらから▶ https://shiwaku01.amebaownd.com/posts/6314616 )
武光誠氏の文章を拝読していると、比較神話学の影響を受けている印象を受けます。その多くは日本以外の土地からやって来たとする論調が多い様です。上代の日本"から"余所に伝えられた可能性も否定できないはずです。
八十神には悪意が無いと解釈している事に関しても、文脈を考えると何となく辻褄が合わなくなる気もします。後に、嫉妬した八十神が大穴牟遲の神(大国主命)に悪さをする件が登場します。
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「古事記」にまつわるお話。
~好奇心の物実~
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『雪混じりの砂』
⑮知的な訓釈《その6》
『御垣守 衛士の焚く火の 夜は燃え
昼は消えつつ ものをこそ思へ』
大中臣能宣氏
(小倉百人一首 第四十九番)
田辺聖子氏による訓釈:
宮中の御門(ごもん)を守る兵士たちが、警備のかがり火を、夜な夜なたく。あの火のように私の思いは夜になると燃えさかり、昼は火が消えるように心も消え入ってうつろとなる。
(※出典:「田辺聖子の小倉百人一首」, pp.112)
その逸話とは「田辺聖子の小倉百人一首」の中で、更級日記(著・菅原孝標女, すがわらのたかすえのむすめ)に描かれている内容から紹介されていました(pp.113 ~ pp.116)。寧ろ、「敢えて間接的に論ずることで本当に伝えたい事を表現した」と、タイムラグを伴う山彦に似た感動を覚えました。
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