「誰とツルむのか?」
何でもバランスの問題だと思うのです。一つの事柄が異常に突き出れば、必ず歪が生じるものです。その歪を補い、克服する動きが存在するはずです。広い砂浜で美しい硝子玉を見つけるのは至難の業。誰とツルむかは、やはり潜在意識が繋がっているのでしょうか?
☆★☆━━━━━━━━━━━━━━第92回<<
『ブレイク・マンデー(^^♪』
※ 週の始まりを明るく向かえましょう。※
今週も清々しい気持ちと共に、
「目覚めの一曲」を
ご紹介いたします。
最近のテーマは
『掻き立てられる好奇心』。
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「天岩屋戸」
「神話」と題した交響詩。吹奏楽と管弦楽の二種類あるそうです。
大栗裕氏
吹奏楽のための神話~天の岩屋戸の物語による
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https://youtu.be/dI1h4-SDyoY
☆★☆━━━━━━━━━━━━━━第82回<<
「歴史書古事記全訳」武光誠(たけみつまこと)氏著
「上巻 天照大御神と須佐之男命」を読みました。
『週に一度、行きつけの喫茶店で
古事記の読書と内容をまとめています。 』
※ 毎週月曜日早朝更新予定です ※
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『天の岩屋の神楽』
②天香具山の榊
★ 天照大御神が天の岩屋にお隠れあそばされたことで、高天原が暗闇に閉ざされ、あらゆる禍が起こりました。多くの神々が天の安の河原に集合されました。思金神が策を思案されますが... ★
「天香具山の五百津真賢木(いほつまさかき)は"国体の根本義"を表している)」と、新釈古事記伝(八俣遠呂智, pp126)を著わした阿部國治氏が主張しています。五百津真賢木とは、布刀玉命(ふとだまのみこと)が天照大御神を石屋戸から御出しする為にお持ちになったとされる幣物(へいもつ)です。天香具山から根こそぎ掘り取られた五百津真賢木ですが、上中下其々の枝に特別な物を取り付けます。上枝に五百津之御須麻流之玉(いほつのみまするのたま・美しい勾玉を沢山に緒に貫き通したもの)を着けました。中枝に八咫鏡(やたかがみ)を掛けます。下枝に白和幣(しらにぎて)青和幣(あおにぎて)懸け垂らしました。
白和幣青和幣とは、幣帛(へいはく)のことで「帛」は布(上代に於いて貴重品である)を意味するそうです。また、幣帛は捧げ物であると同時に神の依り代(神霊が寄り付く対象)とありました(wiki.)。白和幣がどのような種類の布であったかは、所説あるようです。其々、武光誠氏は楮(こうぞ)、本居宣長氏は木綿、植松安氏&大塚竜夫氏は絹布の類であると記載しています。また、青和幣は麻の布とあり、青みがかっているそうです。
さて、阿部國治氏が論ずる「国体の根本義」とは、五百津賢木にどのように反映されているのでしょうか? 榊(賢木)を天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)を現し、五百津之御須麻流之玉を「ひのみこ」とし、八咫鏡を天照大御神、白和幣と青和幣を八百万の神々として表現しているのだそうです(pp.133)。
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「古事記」にまつわるお話。
~好奇心の物実~
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「神話は史実を反映する」
③高天原が関東にあったとする説
岩屋戸伝説を日食説や火山噴火説に焦点を当てたお話をしてきましたが、岩屋戸伝説の舞台そのものである高天原が関東にあったとする説を見つけました。その説を唱えるのは東北大学名誉教授・田中英道氏。美術史が専門です。田中英道氏が関わるコンテンツの量が膨大なので、とても驚いています。「常陸風土記」に天孫降臨の件が記載されている事。土偶から推測する上代の社会構造の解説。東実氏が著わした「鹿島神宮」等の本の紹介が印象的でした。
とても奇抜な説もさることながら、日本の思想の神髄を語る映像に感動致しました(https://youtu.be/dz7dqUCINeg?t=27m, [27:30頃])。神道は言葉で表現しない傾向にあり、言語化しないことに思想が存在する。仏教用語で表現される機会が多く、強さと弱さの共存が其処にある。対峙する力を失うことは消滅を意味し、他の宗教に対峙する為に言語化が必要である。等々、田中英道氏の言葉を深く心に刻みました。
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