「個が持ち合わせている力」
自由と称して、「共有の資産」を蔑ろにする発言や行動は、個が本来持ち合わせている能力が発揮される機会を奪うことにもなりかねません。大切なものを守ろうする意識を危機感とするならば、個の能力が最大限発揮されるキッカケが危機感そのものだからです。その先にあるのは、個を物として扱う唯物的な世界が待ち受けている気がします。勿論、持論の域を出ていないのかも知れませんが...
☆★☆━━━━━━━━━━━━━━第90回<<
『ブレイク・マンデー(^^♪』
※ 週の始まりを明るく向かえましょう。※
今週も清々しい気持ちと共に、
「目覚めの一曲」を
ご紹介いたします。
最近のテーマは
『掻き立てられる好奇心』。
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「出会いはレコード店」
'Dole & Kom'の軽快な曲を選びました。ベルリン出身のユニットで、彼らは職場で出会ったそうです。 Berlin’s Delirium record store... 'delirium'とは狂喜、精神錯乱などを意味するようです。DJの世界での独特な表現なのだと思います。(的確な表現をご存知な方、いらっしゃいませんか?) とても人気のユニットで、Facebookページのフォロワーは1.1万を超えています。これからの時代、誰と仕事をするのかが大切になるのかも知れませんネ。
Dole & Kom
Once Again Back
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https://youtu.be/ohUmaU-q3MM
'soundcloud'もイケてます:
https://soundcloud.com/dole-kom
☆★☆━━━━━━━━━━━━━━第80回<<
「歴史書古事記全訳」武光誠(たけみつまこと)氏著
「上巻 天照大御神と須佐之男命」を読みました。
『週に一度、行きつけの喫茶店で
古事記の読書と内容をまとめています。 』
※ 毎週月曜日早朝更新予定です ※
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『高天原における須佐之男命の乱暴』
④岩屋隠れ
★ 高天原で、須佐之男命は数々の御暴行をなさいました。天照大御神のかばい立てにも関わらず、須佐之男命はとうとう取り返しのつかない御所行を忌服屋(いみはたや)でなさいます。その行いを見て驚き畏れ、御衣織女(みそをりめ)が自ら絶命してしまいました。天照大御神も天の岩屋に戸を堅く閉じてお隠れあそばされました。★
天照大御神も天の岩屋に戸を堅く閉じてお隠れあそばされたことで、高天原が真っ暗になってしまいます。葦原中つ國もすべて真っ暗になります。その様に夜ばかりとなって、月日が経過します。それに伴い諸々の邪神の騒ぐ音は、五月頃の蝿の様にうるさく湧き起り、あらゆる禍が全て起こって来ました。
「夜のみになって昼のない状態で、月日が経過する。」その様に、古事記全釈(植松安氏&大塚竜夫氏)に「常夜往く」の事が注釈欄(pp.72)に記載されています。天照大御神がお生まれ遊ばした場面を思い出して下さい。伊邪那岐命は「高天原を知らせ」と、御委任なさいました。「お知りになりなさい(何事も全て受け入れなさい)」。換言すれば、統治の意味なのだそうです(pp.56)。「支配せよ」とは命じていないのです。支配者と支配を受ける対象(対立構造)。その概念とは異なる価値観が描かれています。
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「古事記」にまつわるお話。
~好奇心の物実~
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「神話は史実を反映する」
①日食説
子供の頃にギリシャ神話(ホメーロスの「イーリアス」)に感銘を受けたハインリヒ・シュリーマン。後に、商売で大成功を治め遺跡発掘事業を手掛けます。何を隠そう、私も胸躍らせた一人です! 子供の頃に感じた直感を志にまで高め、具体的な行動にするその姿勢に感動したのです。時に、神話は史実を反映しています。岩屋戸伝説は実際に起きた出来事を暗示しているのかも知れません。どうやら、日食説を唱える一派と、火山噴火説を唱える一派が存在するようです。
歴史書・古事記全訳を著わした武光誠氏は日食が起きたとする解釈を基に解説を展開しています(pp.57)。武光誠氏は東南アジアやオセアニアに存在するとされる、日食神話の事例を挙げています。太陽神の弟が日食を起すのだそうです。「天の岩屋の神話は、そのような日食神話をもとに'創作された'(pp.62)。」と、記載しています。「明確な表現」が印象的でした。
「世界各地で発祥した様々な神話が日本に伝わって、日本神話になったの'であろう'。」 武光誠氏はその趣旨の解説を歴史書・古事記全訳に数多く展開しています。必ず、推測を意味する表現を用いています。また、これらは比較神話学を背景に論じています。比較神話学とは、異なる文化圏の神話を比較研究する学問で、各神話の中にある類似性を見つけ出す事を主題にしているのだそうです(wiki.)。日本では大林太良氏や吉田敦彦氏が有名です。
それでは、日本で出土した世界最古級の土器の存在は一体どうなるのでしょうか? 大平山元遺跡(おおだいやまもといせき・青森県津軽半島)からは16,500年前の土器片が出土(北海道・北東北縄文遺跡群: http://jomon-japan.jp/jomon-sites/odai-yamamoto/)。福井洞窟(長崎県佐世保市)から、12,000~13,000年前とされる隆起線文土器が出土(wiki.)しています。古代の日本列島で神話が生まれ、その神話が他へ伝播した可能性は否定できない。その様に感じてしまいました。なお、岩屋戸伝説を日食神話と解釈する立場を基に展開する武光誠氏の解説(pp.62)では、具体的な引用やその説を唱える人物の紹介は見受けられませんでした。
実は、ちょっと後悔しています。何事も確認してから文章にするように心掛けていますが、シュリーマンの事について残念な気持ちでいっぱいです。「事業をたたんでから遺跡発掘を思い付いたのである」と、ウィキペディアに記載されていたのです。子供の頃の純朴な思いが見事に打ち砕かれてしまいました( ;∀;)
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