「ぶら下がる」
常日頃より、「共有の資産」を大切にしようとする働きかけがごく自然になされるはずです。もし、より多く利益をもたらす個が、ぶら下がっている多くの個を引っ張らなければならない状況になったらどうなるでしょうか? おまけに、命さえ省みない献身的な行為があったにもかかわらず、ありもしない事実で無きものにするのです。そんな情けない個が多く存在したら?
☆★☆━━━━━━━━━━━━━━第89回<<
『ブレイク・マンデー(^^♪』
※ 週の始まりを明るく向かえましょう。※
今週も清々しい気持ちと共に、
「目覚めの一曲」を
ご紹介いたします。
最近のテーマは
『掻き立てられる好奇心』。
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「116BPM」
一分間に打たれるビートの数をBPMと言うそうです。何でも116BPMが「やる気」を引き出すのだそうです。懐かしい曲を選んでみました。
Blues Brothers
Soul Man
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https://youtu.be/YnaSRhMB_qo
☆★☆━━━━━━━━━━━━━━第79回<<
「歴史書古事記全訳」武光誠(たけみつまこと)氏著
「上巻 天照大御神と須佐之男命」を読みました。
『週に一度、行きつけの喫茶店で
古事記の読書と内容をまとめています。 』
※ 毎週月曜日早朝更新予定です ※
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『高天原における須佐之男命の乱暴』
③天斑馬の墮し入れ
★ 天照大御神の営田での畔放と溝埋(あはなち・みぞうめ)や、神殿での不浄行為(糞戸)といった御暴行を須佐之男命がなさいました。それにも関わらず、天照大御神はお咎めなさいませんでした。寧ろかばい立てをするのですが... ★
天照大御神が御神衣(かむみそ)を織る忌服屋(いみはたや)で、神様に奉る御衣を織っていらっしゃいました。弟神はその服屋の棟に穴をあけ、尾の方から逆剥ぎされた天斑馬(あめのふちこま)を落し入れます。神御衣を織っていた御衣織女(みそをりめ)がそれを見て驚き畏れ、梭(ひ)で隠しどころを突いて死んでしまいます。天照大御神も弟神の荒々しい御所行をご覧になって畏れられ、天の岩屋に戸を堅く閉じてお隠れあそばされました。
今回、武光誠氏の著書・歴史書古事記全訳を読んでいて、解釈が異なる事が少し気になりました。「天斑馬が生きたまま忌服屋(いみはたや)の屋根に自ら駆け上がっていく...」そのように、武光誠氏は描いているのです。つまり、何かしらの事情から「国体」や「神事」について論ずる機会を避けたのかも知れません。
方や、「国体」に造詣が深い阿部國治氏は異なる論点を新釈古事記伝に於いて展開しています。ずばり、「神衣を織る行為はお祀り」であると定義付けています(新釈古事記伝・天岩屋戸, pp.92)。確かに、織物を織る行為があって、神衣として用いる事が可能になります。「お祀り」であるのは、天つ神と心が一体になり、そのお心に直うような織り方をするからなのだそうです。
もし、「権威と権力の分離」を前提にするならば、「権威」を持つ立場の存在が無限の責任を負う際に、「権力」を行使する立場の存在は生命を賭して任を担う事になるのではないでしょうか? 阿部國治氏は「天照大御神の"おこもり"は死以上の苦痛に耐えて無限の責任を負う行為である」と、論じています。永遠に続く意志の至純無私の姿を天照大御神がお示しあそばす事で、八百万神にとって命がけの問題を提示されたのだそうです(pp.146)。もっとも、神話の時代に「権威と権力」の概念が存在したのかどうか? 両者が分離していたのかどうか? 後日の楽しみに残しておきたいと存じます。
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「古事記」にまつわるお話。
~好奇心の物実~
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「神御衣(かむみそ)」
忌服屋(いみはたや)の「忌」は通常いまわしいとか、喪に服する事に使われる言葉です。しかしながら、語源を調べてみると、とても神聖な言葉である事に驚かされます。糸筋を整える「糸巻き」と「心臓」の象形から、心を整える(かしこまる)事を表現しているのだそうです(OK辞典)。
神御衣(かむみそ)を織る所だからこそ、斎戒(さいかい)し慎むので忌服屋(いみはたや)と称した(植松安氏&大塚竜夫氏, pp.71)と、古事記全釈の注釈欄に記載されています。「斎戒」と言っても、普段使わない言葉ですネ。神聖な仕事に従う者が、ある種の日常的な行為を控え穢れを避ける事を意味します。物忌み(ものいみ)とも表現されます。伊勢神宮のウェブサイト(http://www.isejingu.or.jp/about/estate/cloth.html)に、機殿(はたどの)のお話がございます:
神御衣祭
◎神服織機殿神社(かんはとりはたどの)の八尋殿(やひろでん)で和妙(にぎたえ・絹の反物)の奉織。
◎神麻続機殿神社(かんおみはたどの)の八尋殿(やひろでん)で荒妙(あらたえ・麻の反物)の奉織。
また、神御衣祭の詳しいレポートを見つけました。こちらからご覧下さい:
神宮巡々2
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