知識の受け皿が必要だ
「八紘之基柱(あめつちのもとはしら)」をご存知ですか? 現在の宮崎市平和台公園・平和の塔を起点に、沖縄から空路運ばれた聖火(1964年東京オリンピック)が点火された場所に立つ塔の旧名称です。
「紀元2600年記念事業」として宮崎県奉祝会が中心となり、塔の建設と周辺広場を造成。デザインは彫刻家・日名子実三(ひなごじつぞう)氏によるもので、公募の際に無償の申し出をした逸話が有名です。
正面には、秩父宮雍仁親王殿下(ちちぶのみややすひとしんのうでんか)による「八紘一宇」の文字が刻まれています。四周に、荒魂、和魂、奇魂、幸魂の陶製四魂像(信楽焼)が配置されています。
「一霊四魂」は幕末の神道家である本田親徳(ほんだちかあつ)氏が唱えた霊魂観を参考にすると理解が容易くなるでしょう。
因みに、国学四大人(うし)の一人であり、本田親徳氏の師匠とされる国学者・平田篤胤(ひらたあつたね)氏は、奥方の本に感化された事がキッカケで国学の世界に目覚めたのだそうですヨ(p_-) 何でも、夢の中で本居宣長氏への弟子入りが許されたとか(^^;
今回、国学とは全くの無縁な存在であるウェイン・W・ダイアー氏が著わした書籍を読んでいて、「一霊四魂」の概念を無意識に思い出してしまいました(/ω\)
一つの課題に対して、様々な視点から客観的な判断ができれば、最適解が容易く導き出されるのではないでしょうか?
悠久の歴史を持つ私達の先人達が著わしたコンテンツに触れる事で、「知識の受け皿」をより確かなものに創れるでしょう(*^^)v
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「巻頭」で、"自分の時代(ウェイン・W・ダイアー氏著, 渡部昇一氏訳)"の書評を掲載中です。
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3.「権威」は劣等感がつくる
自分の生き方に圧力をかける六つの要因
Ⅰ 自分という素材をどうみがくか その7-8
☆★☆━━━━━━━第171回<<
『ブレイク・マンデー(^^♪』
※ 週の始まりを明るく向かえましょう。※
今週も清々しい気持ちと共に、
「目覚めの一曲」を
ご紹介いたします。
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『紀元節』
来る2月11日(火)は、私達日本人が暮らす日本國が誕生した日です。唱歌「紀元節」は、旧文部省が祝日大祭日歌詞並楽譜8曲の一つとして、皇紀2553年明治26年(西暦1893年)に告示しました。
歌詞に登場する「埴安(はにやす)の池」は現在の橿原神宮(かしはらじんぐう)近くにあるとされる池。抑々、「埴安」の言葉の由来を古事記から紐解くならば、伊邪那美命が絶命した折に化成した波邇夜須毘古神(はにやすびこのかみ)と波邇夜須毘売神(はにやすひめのかみ)に見出すことができるでしょう。
後に、初代天皇陛下として御即位遊ばされた神倭伊波礼毘古命(かむやまといわれびこのみこと)が、天香具山の埴土を椎根津彦(しいねつひこ)と弟猾(おとうかし)に取って来るように命じます。
①八十平瓮(やそびらか, たくさんの平たい皿)、②天手抉八十枚(あめのたくじりやそち, 丸めた土の中央に指で穴を開けた様な沢山の土器)、③厳瓮(いつへ, 神酒を盛る神聖な土器)を作り、丹生(にう)の川上で神事を執り行いました。
丹生川上神社(にうかわかみじんじゃ)の社伝(来歴)に、その鎮座地では神武天皇陛下が戦勝を占ったとあるそうです(wiki.)。
主祭神として、伊邪那美命が絶命した折に化成したとされる水の神様・罔象女神(みつはのめのかみ, 弥都波能売神(みづはのめのかみ)が祀られています。
さて、今週の『ブレイクマンデー(^^♪』は祝日大祭日唱歌より「紀元節」です。由来を紐解くと、大変厳かな気持ちを覚えますネ(p_-)
紀元節, 祝日大祭日唱歌
作詞・枢密顧問官 男爵高崎正風氏
作曲・東京音楽学校創始者伊沢修二氏
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https://youtu.be/2UvYla-aZzc
◎歌詞と解説
ref. 日本の面影,
https://nihon-omokage.com/?p=1211
◎日本書紀 原文( http://www.seisaku.bz/nihonshoki/shoki_03.html );
天皇、祇承夢訓、依以將行、時弟猾又奏曰「倭國磯城邑、有磯城八十梟帥。又高尾張邑或本云、葛城邑也、有赤銅八十梟帥。此類皆欲與天皇距戰、臣竊爲天皇憂之。宜今當取天香山埴、以造天平瓮而祭天社國社之神、然後擊虜則易除也。」天皇、既以夢辭爲吉兆、及聞弟猾之言、益喜於懷。乃使椎根津彥、著弊衣服及蓑笠、爲老父貌、又使弟猾被箕、爲老嫗貌、而勅之曰「宜汝二人到天香山潛取其巓土而可來旋矣。基業成否、當以汝爲占。努力愼歟。」
◎日本書紀 訳文,
https://nihonsinwa.com/page/917.html
☆★☆━━━━━━━第161回<<
「歴史書古事記全訳」武光誠(たけみつまこと)氏著
「上巻 大国主神の国作り」を読みました。
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『週に一度程、行きつけの喫茶店で古事記の読書と内容をまとめています。』
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※ 毎週月曜日早朝更新予定です ※
《お知らせ》
2月10日(月)
は休刊致します。
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㊸白兎はトリックスター《その8》
《あらすじ》
前回は、大国主命(大穴牟遲の神)が菟に処方を伝える場面をお伝えしました。教えが功を奏し、元通りに(*^^)v
(先週の復習はこちらから▶ https://shiwaku01.amebaownd.com/posts/7638783 )
『かれ、敎(をしへ)の如爲(ごとせ)しかば、其の身、本(もと)の如くになりき。此(こ)れ稻羽(いなば)の素菟(しろうさぎ)といふ者なり。今に菟神(うさぎかみ)となもいふ。』
それで、お敎へのやうにしたところが、菟の身は元のようになつた。これは稻羽の素菟(因幡の白兎)といふものであつて、今でもこれを菟神と云う。
さて、先代宮司の考察が白兎神社(鳥取市白兎)のウェブサイト( https://hakutojinja.jp/mythology/ )に掲載されていました。兎の様に気性の穏やかな一族と、和邇の一族との勢力争いが背景にある旨の内容が紹介されていました。
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「古事記」にまつわるお話。
~好奇心の物実~
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『トリックスターで「和心」に迫ってみよう!』
③本論《その3》
「トリックスター」とは、人類学者ポール・ラディン(Paul B. Radin)氏本人が著わした出版物に於いて生み出した言葉であるが、ユング心理学として著名な C.G.ユング(Carl Gustav Jung)氏が共に起草している事が注目に値するであろう。
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